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或る男の就活記1/4 〜ビジネスの視点〜

2013/09/13 掲載

はじめに

アカリクコラム「或る男の就活記1/4〜ビジネスの視点〜」画像

今回から数回にわたって、ある男の就職活動について書かせていただきます。

起業について知る

今から八年ほど前のこと、三十路に近いある男が就職活動をはじめました。

彼はこれまでに一度も就職活動をしたことはなく、二十代前半の時分より朝から晩まで書物と向き合う日々。当然、企業について何も知りません。
二十代後半で就業経験なし。彼が就職活動をするにあたって痛感したのは、何よりもまずは企業について知る必要があるということでした。
年齢的なビハインドを背負っている以上、相手がどのような考え方をしているのかを知らなければ勝てっこない、と。
そこでインターネットでいろんな企業について検索したり、図書館で日経を読んでみたり、本屋で就活本を立ち読みしてみたり、とにかくお金のかからない方法で企業研究を始めます。
しかし、どうしてもモチベーションが続きません。
読み物としては面白いのですが、「だから何?」という気持ちがいつも頭をよぎってしまいます。

ある日、そんな彼がふと

「そうだ、株を買おう」

と思い立ちました。

「織り込み済み」の洗礼

手元には結局使わずに残った奨学金が100万円。
無利息だったのでそこから毎月ちびちびと返済をしていました。

そんなお金を元手に株を買うのはリスキーだと諌める人もいましたが、「リスクを背負って株を買うなら、自分も真剣に調べるだろう」と、聞く耳は持ちません。
その日から彼の株生活が始まりました。
折しも、中国の急成長、飛ぶ鳥を落とす勢いの新興IT企業、将来性を感じさせるバイオベンチャーのIPOなど、彼の知的好奇心を刺激するには十分すぎる材料が揃っていました。
彼はこれまでに書物を読むのに使っていた時間と労力をすべて株式投資に関する情報収集にあてることになります。

さて、彼はそこで数々の衝撃に見舞われることになるのですが、最初に受けたのが「織り込み済み」の洗礼。
たとえばある企業の決算が好調で、前年比○○%増という状況であっても、好決算が出た瞬間に株価が下落する。
つまり市場はその企業の好決算を当然のものと見ていて、株価には先行して反映されている…ということ。
好決算を見込んであらかじめ仕込んでいた彼は肩透かしを喰らうとともに、「ビジネスの連中はいったいどれだけ先の世界を見据えているんだ?」と驚愕するのでした。

ビジネスのものの見方

ビジネスの世界では常に先を読んで行動します。
生産量の増減、広告予算、研究への投資、新製品開発など、どれも「今」や「直近」を見据えているわけではなく、さらにその先の「将来」に向けた布石です。
採用もしかり。

もちろん皆が皆、将来を正しく見通せるわけではないし、当初の予定から大きくズレて修正を余儀なくされることも多々あります。
しかしビジネスというのは、可能な限り正確に将来を見通して行動指針としたいという欲求が渦巻く世界です。
そう考えると、目の前のことにしか注力できない人、言われたことや定型的なことしかできない人、状況の変化に適応できない人…そんな人に対する評価が低い理由もなんとなくイメージできませんか???

次回に続く。


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