ポスドクの保活事情 ⑤認可外園の利用実績が後押し

ポスドク総研
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認可外園の利用実績が就労の証明書類をおぎなってくれた(らしい)

「就労中」という評価になるために有効だったのは、認可外保育園の利用実績でした。

認可園の入園が、行政のポイント評価による優先順位で決まるのに対し、認可外園は、月齢や性別のバランス、アレルギーの配慮等、園の都合によって入園する家庭を選んでいいことになっています。つまり、揃えなければならない書類のハードルが低く、ポスドクであっても不利にはならないのです。

第一子は、認可の選考にもれた後に、運良く追加募集で滑り込むことができた認可外園で1年間お世話になっていましたが、第二子も、そのよしみで同じ園に入園させてもらえました。それも、融通をきかせてもらい、0才の4月からではなく、8月からの入園です。

後期に大学の非常勤があったので、お盆休みで園児の数が少なくなっている時期に慣れ保育をすませ、9月から復帰をする形でした。9月からの非常勤に合わせての復帰を考えていたので、あえて0才時点では認可保育園への申込みは見送っていました。

事情を理解して入園を内定し、枠を確保してくれた認可外園の存在があったから可能になった計画です。

そして満を持して(?)の1才児枠での認可園への申込み。認可外の園での利用実績がある場合、加点要素として考慮されるため、指定の様式で認可外園から証明書類を発行してもらいます。

いつから、1日に何時間、月に何日預けているかということが施設の責任者の捺印入りの書類で明記されるため、保育園への通園実績の証明としてだけでなく、保育の必要性の証明書類としても役に立ったようです。

役所に申し込み書類を提出する際、学振発行の採用証明書には「採用中断(研究再開支援)期間」の表記があり、これを確認した担当者の方からは

「申請書の育休取得中の欄にチェックをいれてください」

といわれました。

育休とは違う制度だと主張をして断り、スケジュール表、非常勤講師の在職証明等、色々準備していた書類を見せましたが、ここで認可外園の通園実績証明の書類が重要視されたようです。

非常勤講師の就労証明書では、授業時間のみが就労時間として記入されるため、それだけでは保育の必要性の証明とはなりません。そのため、スケジュール表などで、実労働時間を説明するわけですが、公的な書類ではないので説得力に欠けます。

しかし、少なくとも子どもを相当の時間預けていたということは、認可外園によって証明されるので、信憑書類の添付扱いになったのかもしれません。

認可外園は家庭の事情を考慮せずに入園児を選考していいことになってはいますが、その園は自治体からの運営費の補助を受けている園で、認可園ほど厳密ではないものの、ある程度それぞれの家庭の状況を把握し、個人情報を保護したうえで在園人数などとともに自治体に報告をしているそうです。つまり保育の必要性が全く証明できない家庭の子どもは受け入れていないということが前提になっています。

どうやら、補助対象の保育園にすでに入園しているという既成事実が、就労実態の説明を補強してくれたようです。

画像2

結局のところ運でもある

認可園の申し込みが1回目で落選し、2回目で入園が内定した要因に考えられるものは、実際にはほかにもあります。

第二子には兄弟姉妹同時申し込みの加点がついたということもありますし、近居の両親に関する書類も揃えたため、調整指数の減点が減ったことも関係があるはずです。

ポスドクに限らず、認可保育所の申し込みは「いかに減点を減らして加点を増やすか」がすべてなので、それぞれの状況でやれるべきことは代わってきます。

ただ、非常勤講師をしている学振研究員ならではだと感じるのは、

①産休、育休ではなく、現在就労中であると理解してもらう
②雇用関係の証明と一致しなくても、就労(研究)の実態があるという根拠を示す

という2つの必要性です。そしてそれらの説明には、ともかく「書類」を集めたというのが要だったと思います。

運と、そして周囲のみなさんのご厚意による助けがあってのことで、自身の努力ではどうにもならないものもあります。

しかし逆に、一筋縄でいかないだけに、やれることを全部やらないと悔いが残ってしまうという、そしてポスドクにとってはなにをやればいいか決まっていないだけに、なんとも労力を費やすイベントでもあります。

(ポスドク同士で情報共有をすることによって、この生産性の悪いイベントをなんとか効率化していきたいものなのですが、なんとももどかしい思いです。。。)

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[文責・子育てポスドクさん]

<筆者について>
人文科学系のポスドク。大学院博士課程を単位取得満期退学後、任期付きポストと非常勤講師を兼任しつつ研究を続ける。 精神的不健康傾向の会社員のパートナーと、特撮大好きな幼稚園年長の娘、頑なに音声言語を話そうとせずにこの頃ハンドサインの語彙を増やしている一歳半の息子との4人暮らし。

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