卒論締め切りハプニング特集

博士の日常
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あっという間に12月になりました。年末の慌ただしさの中、SNS上では「卒論0文字」「卒論提出」などのキーワードが飛び交うことになります。一方、教員も卒論提出前の注意を呼びかけたり、卒論エピソードを語ったりしています。「後世まで」語り継がれるエピソードには、卒論執筆・提出の時の注意事項がたくさん含まれています。今回は筆者が耳にした卒論ハプニングの一部や対策をご紹介しましょう。

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機械トラブル編

毎年のように耳に入るのがコンピューターやプリンター周りのトラブルです。不思議なことに、普段ではめったにエラーを起こさないソフトウェアやハードウェアは、この時期には揃って問題を起こすようになります。

Microsoft Wordで執筆をして、佳境に入った頃に急にフリーズしてしまい、復旧したら4時間分の努力が水の泡になったことなんて、珍しい話ではありません。最近では自動保存機能もだいぶ改善されてきたので、ダメージも小さくなりましたが、徹夜で頭がスッキリしていないときにこのようなエラーが起きると、再起動したWordの「ファイルを復旧しますか」のメッセージに「いいえ」を押してしまうなんていうこともあります。

さらに大変なのはPCそのもののエラーです。急にブルースクリーンになってしまう際には、それはもう顔も真っ青です。

USBメモリーにファイルを入れて持ち運んでいるであればもっと大変です。そのUSBメモリーは紛失されたり、落とされたり、お茶をかけられたり、ポケットにいれたまま洗濯されたりと、無数の苦難を乗り越えなくてはなりません。最も恐ろしいのは、何事もなかったかのように見えるのに、PCに差し込むと認識されなくなることでしょう。

プリンターのトラブルも尽きることがありません。紙詰まり、インク切れ、機械エラー、ネットワーク接続不良…特に締め切り当日に印刷をする時には、ラーメンの「全部乗せ」メニューの如く立て続けに問題が起きます。

このような話はどれも珍しい話ではありませんが、卒論提出日に近づくにつれ、集中して起きるようになります。疲れている時や焦っている時には特に誤操作が起こりやすいですし、研究室の人が同時にプリンターやネットワークに負荷がかかるような作業をすると問題が起きやすいのも理解できますよね。また、冬の時期は静電気も悪さをするかもしれません。

だからこそ毎年この時期になると、「PCやUSBメモリーは壊れるものだと思って、ファイルのバックアップを何重もとりましょう。プリンターが壊れることを想定して、早めに印刷を行ったり、予備のプリンターの確保をしたりしましょう。余裕をもって印刷をしましょう。」と口をすっぱくして呼びかける教員方を見かけます。筆者からのアドバイスも同様です。一つ一つのステップにおいて、一旦深呼吸をして自分を落ち着かせてから、次に進めていくのが、結果として順調に作業を進めることに繋がりますよ。

内容・装丁編

 卒論や修論には、所定のフォーマットがあります。これらはどれも事前に調べて準備してあれば難しい問題ではないはずですが、締め切りギリギリになってから装丁をやろうとすると、トラブルが次から次へと湧いてきてしまいます。

フォーマットの間違いはよくあることです。表紙の内容構成、目次の構成、引用文献の構成など、さまざまな細かい決まりごとがあります。それらを熟知した上で作成、装丁を行わないと、何度もやり直すはめになりかねません。そしてやり直すたびに、残りわずかな精神エネルギーも削られていきます。

例えば表紙ひとつを作るのに、タイトルを間違えて再印刷、学籍番号を入れ忘れて再々印刷、ダブルチェックしたら誤字が見つかって再再々印刷…というゴタゴタした感じになると、精神的にどっと疲れてしまいますよね。

また、修正していくうちに、目次のページ番号と実際のページ番号がズレてしまうこともあります。こういった間違いを後から見つけると、せっかく卒論を提出した喜びも半減してしまいます。ですから、丁寧にチェックを行いましょう。

フォーマット以外の論文内容に関しては、誤字脱字や、解析結果の数値とグラフのミスがよく見られます。重要な内容ではない箇所なら良いですが、肝心の解析結果で誤植があったりすると、後日訂正手続きを取るしかありません。また、謝辞の中で先生や先輩の名前を誤植してしまい、発覚した時に大変恥ずかしい思いをした人も少なくありません。

また卒論・修論の最後には、謝辞を入れることが一般的です。本来なら、卒論完成の高揚感とともに、先生・先輩をはじめとする方々に助けてもらったことを思い出しながら書き上げるものだと思います。しかし焦っていたり疲れていたりすると、感謝の気持ちが湧きにくくなることもありますし、重要な人物への感謝の言葉を忘れてしまうこともあります。もちろん、指導してくれた方や助けてくれた方は謝辞に載ることを目的として行動したわけではありません。しかしそれらの方が、謝辞の中に自分の名前がないことを見ると、「結構手伝ったのに…」と、心のどこかで残念に思ってしまうこともあります。そして執筆者も後悔してしまうことが多いと思います。

他には、製本にまつわるトラブルもあります。

例えば筆者の出身研究室では、卒論は製本機を使って製本をした上で提出することになっていました。先述のように、急いでいる時に限って製本機が動かなくなることもあります。また、製本用の表紙は特殊な紙またはフォルダーを使うことが多いのですが、卒論生がその予備を準備しておらず、急いで生協に駆け込んでも売り切れてしまっていることなどもありました。大学全体の4分の1の学部生が一斉に動く時期ですので、普段なら簡単に手に入るような資源も足りなくなってしまうことがあるので、油断は禁物です。これらの件も結局は時間も物資も余裕をもって準備することが一番の対策です。しかし執筆期間がどうしても締め切りまでにずれ込んでいくのも運命…その場合にも備えて、卒論執筆の間に頭が疲れてうまく進まない時に、フォーマットの準備などを行うことをお勧めします。気分転換にもなり、事前準備にもなりますので、一石二鳥といえます。

書類編

卒論提出は、通常は卒論本体の他にもいろいろと提出または準備するべきものがあります。卒論本体ばかりに気を取られてしまい、いざ提出になった時に必要書類やデータファイルなどがないことが発覚することもあります。もし書類に教員のサインが必要なものが入っていたらなおさら大変です。

書類に関する意外な落とし穴は他にもあります。例えば卒論タイトルをあらかじめ書類提出する決まりがある大学では、卒論本体を提出する時にも全く同じタイトルで提出することが要求されます。しかし、事前のタイトル提出書類の控えを取っていないと、自分がどんなタイトルで提出したかを思い出せない時もあるます。特に「:」や「−−」などの記号を含むタイトルでは記憶が曖昧になりやすいです。この場合は大学の教務担当に問い合わせることで情報を追跡できるかもしれませんが、教務担当が対応できる時間の制約もあるので、締め切り当日では間に合わない可能性があります。

フォーマットの準備と同様、こちらも早めに準備を始めるに越したことはありません。また、自分が提出した書類をスキャンしてバックアップを取り、いざという時に参照できるようにするのも良い戦略です。とにかく大学側の卒論提出要件をじっくりながめ、必要な内容とフォーマットを再三確認した上で準備をすることが吉でしょう。
これら以外にもたくさんのハプニングがありますが、特効薬などはありません。気をつけることで回避・対応できるものがほとんどですので、落ち着いて早めに準備を行うことの一言に尽きるかもしれません。いずれにしても、全ての卒論生が無事提出できるように願っています。

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[文責・LY / 博士(文学)]

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