仮面座談会 Season4 Vol.1

インタビュー
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アカリク大学院生仮面座談会。 今回は生物・医学・薬学・農学を専攻する大学院生の方々にお集まりいただき、研究生活の理想と現実、就職活動の状況などについて赤裸々に語っていただきました。
終始明るい雰囲気で、各分野のかなり深い部分まで率直なトークが繰り広げられました。
全5回にわたって、この座談会の様子をお届けしたいと思います。
第1回目では、自己紹介と、現在の研究対象を選んだ理由、そして、大学院に進学した動機を語っていただきました。

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―自己紹介をお願いします。―

生物学さん:ぼくは応用昆虫学の研究をしています。現在博士課程に在籍しています。

農学さん:植物病理学、特にイネ科植物の病気の原因や発生機構について研究し、その予防法を模索しています。現在修士課程に在籍しています。

薬学さん:免疫学が専門で、病原体からの感染を防ぐ抗体について研究しています。現在博士課程に在籍しています。

医学さん:私は生活習慣病の発症の仕組みを解明するため、病気の発症と関わりを持つと考えられる酵素についての基礎研究をしています。現在修士課程に在籍しています。

―現在の研究分野やテーマを選んだ理由は何ですか?―

薬学さん:ぼくは製薬会社で新薬の研究開発に携わることが、子供の頃からの夢でした。薬学部に入って免疫学について勉強することに決め、抗体を研究テーマとして取り上げることにしました。

医学さん:私は中学校に入学した頃、生活習慣の変化が心身の健康に与える影響を実感したことがあったんです。そこから、生活習慣と人体の関わりに興味を持つようになりました。大学で生命科学を選んだ理由の1つは、昔から動物や虫が好きだったことです。子供の頃には道にあったカエルの死体にウジ虫がわいているのを見つけ、面白がってずっと観察するなんてこともしていました(笑)。私にとって「生物」や「生きている」という事象自体がとても不思議で、興味の尽きない対象だったんです。また、祖父が事故に遭い、一命は取りとめたのですが、その後長く後遺症に苦しんだことがありました。様々な病院をまわり沢山のお医者さんに治療法は無いかと訊ねたのですが、よい返答は貰えず、祖父は結局完治に到らぬままこの世を去りました。このとき、医学に限界があるのだと知ってショックを受けたことが「生命」を研究対象に選んだもう1つの理由です。この経験がきっかけで、新しい治療法の確立や新薬の開発に携わりたいと強く思うようになりました。

生物学さん:ぼくがテーマに昆虫を選んだのは、研究対象として面白いと感じたからです。研究室を決めるときに、仲の良かった先輩から所属研究室の話を聞いたんです。その時に研究対象である昆虫の話も聞いて、なかなか面白そうだなと思った。ぼくはマニアというほど虫に熱中してきたわけじゃないけど、虫は元々嫌いじゃなかったし、先輩の話から研究対象としては昆虫が絶対に1番面白いと確信したのでその研究室に入りました。

農学さん:私は最初、動物に興味があったんですが、植物のことを学びだしたらそちらに興味が移りました。その後研究室を決めるタイミングで病理学の講義を受けたら、その内容が面白すぎて是非もっと勉強したいと思うようになったんです。それに加えて、家族から、「この植物の病気、なにが原因か分からない?」と無茶ぶりされるようになりまして(笑)。

分かるわけがないんですけど、逆にその病気の原因がなんなのかを知りたいと思うようになったんです。そこで原因究明ができる研究室はないかと探して、現在所属しているところに入ったんです。その後は先輩方が行っていたイネ科植物の病理研究を引き継ぎ、更に深めるという形で今の研究テーマに着手することになりました。

―なぜ修士・博士に進学しようと思いましたか?―

生物学さん:ぼくは学部4年時に研究計画を発表する際、「××について必ず明らかにします」とぶち上げたんですね。ところがその目標にいつまで経ってもたどりつかない(笑)。そのため修士そして博士と長々ときたという状況です。自分で決めた研究目標を達成したかったし、当時博士課程に在籍していた先輩も楽しそうに研究していた。だからぼく自身は博士に進学するか否かで悩むことはなかったです。でも周りは大体、修士で終わっている。「博士までいくと職が無い」というのがその理由です。でもぼくは本当にそうなのかと疑問を持った。実際に博士課程を経験してもみずに周囲の言葉を鵜呑みにして進路を決めるというのにも抵抗がありました。そういうわけで学部の4年生の段階で博士に進学することは決めていました。

薬学さん:ぼくは修士時代には就職活動をせず博士課程へ進学しました。修士の期間だけでは研究し足りなかったし、なにより研究に専念できるのは大学院に在籍している間だけだと思ったからです。ここで悔いは残せないと思いましたし、自分の研究目標を究めてから社会に出たいとも思いました。

生物学さんのおっしゃるように、たしかに博士に進学すると辛いという話も聞かされましたが、ぼくは自分の興味を優先して博士に進みました。

農学さん:私は進学か就職かを決めなければならない時期に、研究室の先生から「この研究はもう少し継続して取り組むと、結果が出るかもしれないよ」と背中を押されました。はじめは就職活動もしていたんですが、研究とどっちつかずになってきてしまいどうもうまくいかない。それならいっそ大学院に入って研究を続けようと決めて修士に進学しました。また同じ分野の研究者の方からテーマに関わる話を聞く機会もあって、このまま研究を止めてしまうわけにはいかないなという気持ちにもなりました。自分の興味だけをひたすら追い求めてきたという感じですね。

医学さん:学部時代はインプットメインで、4年生で研究が始まったと思ったらすぐに就職活動をしなければならず、これまで勉強してきた時間はなんだったんだろうという気持ちがありました。また大学3年生の時に学内で開催されたセミナーに参加した際、自分の専門性の浅さを痛感したんですね。こんな未熟な状態では社会に出られないと思って、専門性を深めると共に論理的に話をする技術や様々な知見を身につけ、人間として成長するために修士に進学しようと決めました。また民間企業の研究開発職は修士以上の学位が無いと採用されない場合がほとんどです。職業選択の幅を広げるためにも進学は不可欠だと思いました。


いかがでしたか?
生物学・医学・薬学・農学と、それぞれの方のバックグラウンドや研究について迫ってみました。
第2回目は、皆様の悲喜こもごもの研究生活の実態について、お届けしたいと思います。

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