仮面座談会 Season2 Vol.5

interview
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大学院生の恋愛について4人の大学院出身の方に語っていただいた仮面座談会。最終回は就職と結婚、そして出産というライフイベントについてです。
大学院で学んだことを就職してどう活かしていく?また、今つきあっている恋人と結婚する予定?するならいつごろか?そして、女性ならキャリア形成にも研究にも関わってくる出産についてどう考えているか、お話を伺いました。

材料・物質さん(女性) 博士課程1年
人文科学修士さん(女性) 修士課程2年
経済さん(女性) 修士課程1年
人文社会科学博士さん(男性) 博士課程3年
(人文社会科学博士さんは社会人になったばかり)

アカリク司会(女性) 生命科学系博士号取得者

結婚を意識した時期、出産について

アカリク:今回は就職、結婚、出産についてお聞きしたいと思います。結婚についてはどのくらい考えていらっしゃいますか?具体的にいつするという話は出ていますか?

材料・物質さん:具体的にはまだないですね。彼がどう考えているかもよく分かりません。30歳ぐらいまでに結婚できればいいかな?と思うぐらいですね。出産についてはまだ考えていないです。

経済さん:私は彼がポスドクなんですが、一度、社会人になってから研究室に戻ってきたので、今31歳なんです。おつきあいして2年になりますが、まだ結婚の話は出ていないですね。私自身は就職して2,3年してから結婚したいと思っているので、早くても4,5年先かな?と思っています。

アカリク:結婚という重大な決断ですから、タイミングがありますよね。人文社会科学博士さんはいかがですか?

人文社会科学博士さん:私は実は、結婚するかどうかについてもめてしまい、数ヶ月前に1回彼女と別れているんです。そして、復縁しました。というのは、彼女は30歳までに子供が欲しいと考えているんです。そして今、26歳。それを踏まえて、結婚を視野に入れてつきあってくれるのか?というのが彼女の意思だったんです。

アカリク:じゃあ一度別れて考えたのち、しっかり結婚への気持ちを固めて復縁したんですね。

人文社会科学博士さん:あと2年経ったら結婚しようかと話しています。 彼女は大学を出てずっと働いていて、私は3年かけて修士に行って、博士も3年半かかっています。トータル6年半大学院生をやっていたので、周囲を見ると、結構いいお給料もらっている人が多いです。 私は28歳で彼女は2歳下ですが、彼女より人生経験が豊富な年上というアドバンテージが年々なくなってきています(笑)博士の頃は、彼女が就職したこともあって捨てられてしまうんじゃないかという恐怖が常にありました。そういう意味では社会人と大学院生のカップルでうまくいかなくなるケースもあると思います。自分は今月就職しましたし、結婚する方向で落ち着いていますが…。

アカリク:なるほど、今そういう状況なんですね。一方、人文科学修士さんはもう結婚することが決定しているんですよね?

人文科学修士さん:はい。学部2年の時からつきあっていた彼と、私が修士を卒業したら彼が住む北陸に行って結婚する予定です。

材料・物質さん:というと、おつきあいして4年?いつぐらいから結婚を考えていたんですか?

人文科学修士さん:私が大学院に上がったぐらいからそういう話が出始めました。

人文社会科学博士さん:就職は北陸の企業でしたよね。それはやはり、彼がいるから北陸の会社を選んだんですか?

人文科学修士さん:はい、そうです。そのために地方の会社を探しました。

一同:おおー、すばらしいですね。

人文科学修士さん:地方に行くことには迷いは全くなかったです。 彼は、ずっと北陸にいて、絵を描いたり動画を作ったりもするクリエイターなんです。 出産については、私はまだ考えてはいないですが、彼の方が積極的で、「子供は3人ぐらい欲しい」と言ったりしています。

大学院生の就職と研究、結婚、ライフプラン

アカリク:以前アカリクでアンケートを取ったとき、結婚しても研究を続けていきたいと答えた方は約半数でした(院生百分率vol.1)。皆さんは結婚と研究や仕事の関係はどう考えていますか?続けていけるか、それとも妨げになるかについてお伺いしたいです。

経済さん:私は研究職を目指しているわけではないのですが、就職したら仕事は続けていきたいと思っています。子供ができても、できれば働いていたいですね。せっかく大学院までいったので、子供を産んだからといって仕事を辞めたくないです。だから、結婚する相手がものすごく激務の人だと、自分が思うように働けなくなるように思うので、今の研究者の彼は時間の融通も利くだろうし、ぴったりなんです。相手が忙しくて家事の分担ができないと、どうしても自分が辞めざるを得ないかなと思っています。

材料・物質さん:あ、そのときに辞める方を選ぶんですね?私は別れる方を選びます(笑)実際、それで前の彼とは別れましたし、研究を理解してくれない人とはつきあいたくないと思っています。

アカリク:それはありますよね。私は学部の時につきあっていた相手と、卒業したら結婚しようと約束していたんですが、修士に進むことを黙っていたんです。学生でも結婚生活することはできるだろうと自分で思っていたので。 でも、そのことを話したら彼のお母さんに反対されて、結婚はなしになりました。あのとき進学をやめていたら結婚していたのかもしれませんが、私はやはり結婚かキャリアかと言われたらキャリアを選ぶタイプですね。

人文社会科学博士さん:知り合いで商社に勤めている男性と結婚した女性の研究者がいます。お子さんはまだいないのですが、「研究が一段落したら出産も考えるし、夫も理解してくれている。だから私はこの人と結婚した」、とその女性の方はおっしゃっていました。いわば、男性が稼いで女性が研究するパターンですが、みなさんはそういう方向は選ばないんですか?

材料・物質さん:私はそっちのタイプですね!(笑)つきあう前にそこを見極めますから。

どちらが生活費を稼ぐのか

人文科学修士さん:私は、どちらかというと逆ですね。クリエイターという仕事は収入が安定していないと思うので、その分、「私が稼げばいいかな」と思っています。彼も、「自分は主夫になってもいいよ」と言ってくれています。

アカリク:そういう組み合わせもありですね。自分は仕事に集中できるし、ある意味、理想的ですね。

経済さん:私も今のまま彼とつきあって結婚ということになったら、多分女性が稼ぐ方のパターンになりますね。親にもし紹介したらポスドクという立場がなんだか分からなくて心配するかもしれません。でも、さっき言ったように私が働き続けるのには、研究者である彼との結婚は理想的なんです。

アカリク:分かります。やはり大学院に行ったことを無駄にしたくない。私と同年代の友人たちはもう結婚していて小学生の子供がいる人もいます。たまに会うと「大学院で何してたの?」「それって何かの役に立ってるの?」と言われたりしますよ。そうすると私も意地があるので、「結婚している場合じゃない、なんとかしないと」と思ってしまう。やっぱり、自分のやってきたことは後世に伝えたいという思いがあります。

材料・物質さん:どういう状況でも、自分は働いていたいというのはありますね。

経済さん:仕事は続けたいですね。ただ、彼がどこかの大学に就職が決まったときに、地方の可能性もあるし、最近では「1,2年ぐらい海外に行きたい」とも言っていますから、そのときに私がもう就職してしまっていたら離ればなれになる可能性もありますね。そうなったら、どうするんだろう?!でも、あまり先のことを考えても仕方ないと、今は思っています。

アカリク:離ればなれになった例が、我が社の社員にあります。その社員はメールや電話で毎日やりとりすることでコミュニケーションして、近況はこまめに伝えていたそうです。さらに、毎月1回は会える時間を確保して、日頃節約して新幹線・飛行機代を捻出する努力はしたそうですね。その社員曰く「この人とならば今後も生きていける」と思って結婚しているので、数年離れていてもそこを信じれば大丈夫だと。

経済さん:お互いを思いやる気持ちがあれば距離も乗り越えられのかもしれませんね。

大学院生の恋愛について考える仮面座談会、Season2はいかがでしたか? もし、研究と恋愛や結婚との両立について、座談会で出てきた以外の工夫があるようでしたらぜひお教えください。

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