自己分析の極意は三つの観点にある

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このノートは大学院生や研究者の就職支援に特化したサービスを提供しているアカリクが事業活動の中で得た知見をまとめたものです。就職活動に限らず、自己分析は自身の進路を切り開く上で重要なツールです。過去を分析し、現在を理解して、未来をより良い方向に変えることができます。ただ、自己分析という言葉が独り歩きして非常に浅い段階で止まってしまっている方も多いかと思います。ここでは三つの観点を援用した自己分析を説明します。ESや面接の選考を勝ち抜くための基礎として自己分析をもう一度行っておきましょう。

自身のキャリアや方向性を戦略的に考える

自己分析そのものは就職活動に限りませんが、やはり自身の将来を描く際によく使われるため、「キャリアパス」を考える上では非常に大切です。今や「安定」した企業は幻想となり、「堅実」な仕事も限りがあります。そんな状態で「豊かな人生」を送るためにすべきことは、自身の内面と環境を理解して戦略的に動くことです。

戦略の要点は「戦わずして勝つ」ことにあります。また、ラテン語の格言に『Amat victoria curam.』というものがありますが、これは『勝利は準備を愛する』という意味です。入念な計画と準備こそが、無駄のない勝利への第一歩と言えるでしょう。

最初に整理すべき事柄は何か?

大きな計画も初手は現状でコントロールできる小さな範囲からスタートします。まず最初に自己分析で整理することは以下の四点にまとめられます。

・自身が大切にしたいこと ⇒ 人生の軸
・自身が基準とすること ⇒ 価値観
・自身がやりたいこと ⇒ 願望
・自身ができること ⇒ 実績

人生の軸は「何をもって豊かな人生とするか」に関わっています。それはお金だったり、名誉だったり、親しい人たちの笑顔だったり、世界の平和だったり、人によって異なります。

また、価値観は「判断を下す際に何を基準とするか」を言葉にすることで、普段は無意識な部分の理解を深めることに繋がります。

そして、願望と実績からは「理想と現実のギャップの大きさ」が見えてきます。見えないままでは怖いし何も出来ませんが、見えてしまえばギャップを超える努力や工夫が考えられます。

三つの観点から深掘りして分析する

近代哲学の祖と呼ばれる18世紀のドイツ人哲学者カントが『純粋理性批判』で説いた内容を基にして、「理性」「感性」「悟性」という三つの観点から深掘りしてみましょう。以下にそれぞれを表すキーワードを挙げています。

理性:合理的⇒物事を束ねまとめ上げる
理性を表すキーワード:理念、使命、軸、座右の銘

感性:知覚的⇒物事を認知して識別する
感性を表すキーワード:感覚、感情、人間性

悟性:能力的⇒物事を理解し活用できる
悟性を表すキーワード:論理、数理、知識、技術、スキル、先見性

いくつも内定を獲得している、あるいは難関と言われている企業から内定を得ている、そういった人たちは理性・感性・悟性の三つのバランスが取れている傾向があります。

大学院生の場合は悟性(専門能力、論理的思考能力)のみに焦点が当てられがちで、自分自身の強みとして悟性を強調すると思います。しかし、実際の人材採用においては学歴によらず理性・感性・悟性のバランスや、理性や感性の面での自社とのマッチングが重視されています。

就職活動は応募者と採用企業の相性で決まる

応募する側にいる大学院生は以下の各項目について自身の答えを簡潔に書き出してみましょう。

name=”oXbnX”>【理性面】
・人生において何をしたいか?
・働いていく上での軸
・大切にしたい気持ち

【感性面】
・自身の特徴・性質(キャラクター・適性)
・どんなときに幸せを感じるか?
・どんなことにやりがいを感じるか?
・自身の情熱・マインド

【悟性面】
・自分はどんな能力・経験を持っているか?
・客観的に見た時にどのくらいのレベルなのか?

その上で企業側の三つの観点と合致しているか確認してみましょう。具体的な内容を知っている必要があるため、企業研究が必要となります。つまり以下の項目について企業のことを調べるのが企業研究ということでもあります。

【理性面】
・企業理念・価値観の理解と共感
・応募者の軸と業務内容の合致

【感性面】
・社風や社員の雰囲気
・事業環境
・スピード
・心地よくコミュニケーションが取れること

【悟性面】
・事業構造(収益構造)
・仕事の責任や役割
・日々の具体的な仕事内容
・業務に必要なスキル
・仕事上で求められる覚悟や心構え

上記の中には面接で初めて分かるようなこともあります。次の面接に備えて注意深く観察しておくと良いでしょう。

どれか一つにズレや不足、確認できない点があると、採用選考時に不安が残り、内定に繋がりにくくなります。ただし、企業によって評価する面のバランスが異なるので、より重視されている部分で相性が良ければ挽回できる余地が十分にあります。

自己分析は就職後も継続していこう

これらの三つの観点を過去・現在・未来を組み合わせることで深い自己分析が実現できます。そしてこれは就職活動を終えてからも定期的に振り返ってみると良いでしょう。

現在は雇用の流動性が高くなっており、一社で一生を終えることが当たり前ではない時代に入っています。転職に限らず社内でのキャリアパスを考える上でも自己分析は重要なツールとなりますので、ぜひ継続的に振り返る機会を作ってみてください。

※大学院生・ポスドクの皆さんへ※
最終年度も実験や論文で忙しいという方は、アカリクが提供している「就職エージェント」をご利用いただき、コンサルタントとともに進路を考えることもご検討ください。各種サービスはクライアント企業からのコンサルティング手数料等で運営しているので料金はかかりません。

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