理系学生におすすめの資格ランキング 22選|就職に役立つ資格は?

理系学生におすすめの資格ランキング企業/業界研究

これから就活を控えた大学院生・理系学生は、就活に役立つ資格の取得を考えている人もいるでしょう。とはいえ、理系の専門資格やTOEIC・TOEFLのような英語の資格、IT系の資格など多くの種類があって選びきれません。

「就活にあまり役立たない資格をとってしまって、他の資格をとる時間がなかった…。」という事態になってしまうこともあります。

そのような事態を避けるために、今回は就職活動に役立つおすすめの資格をピックアップして紹介します。他にも、就職活動に役立つ以下のような項目も徹底解説します!

自分の志望する業界や職業に有利な資格を取得すれば、志望企業に就職できる可能性が上がる可能性があるため必見の内容です。

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理系学生の就活で資格は役に立つ?

理系就活で資格は役に立つ

「資格を持っていても就活で有利にならない」といった話もありますが、実際は資格が就職に役立つ場面も存在します。まずは、理系学生の就活で資格が役に立つ場面を紹介します。

専門資格により就活が有利になる職業もある

就職活動の選考が進んでいくにつれて、スキルや学歴、これまでの経験が似ている学生が残るケースが多いです。そのような場合、資格を持っていると、持っていない学生より選考で有利にはたらく場合があります。

しかし、大学院生・理系学生は研究や授業などの学業に忙しく、資格を取得する時間を取るのは容易なことではありません。

実際に、2024卒の大学院生・理系学生を対象にした就職活動に関するアンケート(2022年11月実施)によると、半数以上の学生が週に30時間以上を研究や授業に費やしていました。

学業に1週間あたりどのくらい時間をかけているか?
アンケート調査の概要
  • 調査方法:大学院生・理系学生に特化した就活サイト「アカリク」会員のうち、2024年新卒の理系学生261名(内訳:博士在学中32.6%、修士在学中:64.4%、学部在学中3.1%)
  • 調査期間:2022年11月11日〜11月24日

つまり、大学院生・理系学生は非常に忙しく、就活のために使える時間が限られていると言えます。そのため、資格を取得する場合は何をしたいか、明確に目的をもつことが大切です。

やる気や熱意のアピールになる

資格を取得するには、ある程度の時間やお金がかかります。合格難易度が高い資格は、1,000時間以上の勉強時間が必要になる場合も。

だからこそ、資格を取るためのプロセスや、なぜその資格を取ったのかなどを面接時に伝えることで、やる気や熱意が伝わります。自分が入りたい企業に向いている資格があれば、取得するのがおすすめです。

応募条件として課されることがある

新卒採用の応募条件として、特定の資格が必須条件になる企業もあります。志望企業の入社条件で資格取得(TOEIC800点以上、日商簿記2級など)があげられている場合、その資格を確実に取得する必要があります。

ただし、入社までに該当の資格を取得すれば問題ない会社もあるため、選考の段階では資格が不要な場合もあります。

自分に向いている業界や職業がわかる

就活に役立つ資格にはIT系や建設系、金融系など、さまざまな種類があります。複数の資格に挑戦していくうちに、合格しやすい自分の得意ジャンルがわかる場合もあります。

もし就職したい職種や業界がわからない場合は、さまざまなジャンルの資格を勉強してみるのも一つの手です。意外なジャンルが得意であると気付き、思っていたよりも簡単に資格を取れるかもしれません。

ただし、大学院生・理系学生は学業で忙しいため、目的意識を持って資格の勉強をするのがおすすめです。はじめから本格的に勉強するのではなく、まず概要を学んでみるのが無難でしょう。

理系就活に役立つ専門資格ランキング16選|難易度順に一覧で紹介

理系就活に役立つ専門資格ランキング

続いては、大学院生・研究者のキャリア支援に特化した事業を15年以上にわたって続けている当社が、理系の就活や就職後に役立つ専門資格を調査しました。資格の難易度順にランキング形式で16個紹介します。なお、難易度は資格試験の合格率から算出しています。

QC検定

QC検定とは、品質管理に関する知識を客観的に評価する資格です。製造業や飲食業などで役立ちます。2022年の合格率は85%(4級の場合)を超えていて、難易度はそこまで高くないと言えるでしょう。

また、総合得点は大体70%以上であれば合格できます。製造業で品質管理系の職種を狙う方にはおすすめです。

引用:品質管理検定センター

電気工事士

電気工事士とは、電気関連の工事を行う際に必要な資格です。法律によって定められた国家資格のひとつです。工場や発電所などの施設、住宅、電車などで電気を安全に扱えるよう工事や管理をしています。

電気工事士の資格は第一種と第二種にわかれていて、第一種の方が難易度が高いです。第二種を持っていると下記のようなことができます。

電気工事士の第二種を持っているとできること
  • 自宅の電気に関わるDIY
  • 小規模な施設の電気工事
  • 現場代理人としての業務

第一種の資格を持っていると、第二種でできることに加え、以下のことが可能になります。

電気工事士の第一種を持っているとできること
  • 工場のような大規模な施設の電気工事
  • 高圧電流が流れる電線の電気工事

電気工事系の職種につきたい大学院生・理系学生は必須の資格です。在学中は研究や就活との兼ね合いもあるため、第二種の獲得を目指すのがおすすめです。第二種の例年の合格率は筆記試験が約60%、技能試験が約70%です。

引用:電気技術者試験センター

衛生管理者

衛生管理者とは、国家資格のひとつで、職場の衛生状態や労働者の健康状態を把握・管理する資格です。50名以上の従業員がいる会社では、必ず1人以上の衛生管理者が必要となります。そのため、大きな会社では必須の資格です。

衛生管理者には第一種と第二種があり、違いは「有害業務の扱い」です。有害業務とは、ガスや薬品など危険物を扱う業務を指します。第一種衛生管理者なら有害業務に携わることが可能です。令和3年度の合格率は、第一種が42.7%、第二種が49.7%でした。

理系の職種だとガスや粉末、薬品などの危険物を扱うことが多いため、第一種の資格を取ると就職のチャンスが増えるでしょう。

引用:安全衛生技術試験協会

危険物取扱者資格

危険物取扱者資格とは、危険物を取り扱うための資格です。例えば、アルコール類や石油類といったものが、法令によって危険物に定められています。危険物取扱者資格には、下記3つの種類があります。

危険物取扱者資格の種類
  • 甲種
  • 乙種
  • 丙種

もっとも難易度が高いのは甲種で、法令で定められた危険物を全て取り扱えます。甲種を持っている人が立ち会えば、無資格者も危険物を扱う作業が可能です。

乙種は試験の出題範囲が甲種よりも狭く、その範囲に当てはまる危険物を取り扱えます。そのため、全ての危険物を扱えるわけではありません。また、乙種を持っている人が立ち会う場合でも、無資格者による危険物を扱う作業が可能です。

丙種は一番難易度が低く、灯油やガソリンなど、身近な危険物のみを取り扱えます。丙種を持っている人が立ち会ったとしても、無資格者は作業ができません。令和4年度の合格率は、全て合わせて40.6%でした。

引用:消防試験研究センター

知的財産管理技能士

知的財産管理技能士とは、知的財産に関わる業務を行う人向けの資格です。知的財産管理技能士は、主に企業内で知的財産の管理・活用を行います

知的財産とは、発明や意匠、著作物など人間の創造的活動により生み出されるもののこと。また、知的財産権とは著作権や意匠権、実用新案権などがあり、どれも企業に有用な権利です。

特にメーカーのような理系が就職しやすい企業では、発明をして権利を保有している場合が多いです。そのため、持っておくと業務をスムーズに進められるかもしれません。

2022年3月度の試験では、全種別をあわせて合格率は56.9%でした。

引用:知的財産教育協会

高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者とは、高圧ガスを取り扱うための資格です。取得すれば、高圧ガスの保安業務を行えます。

国家資格のひとつで、合格率は試験の種類によって異なり、33.5〜58.7%程度です。理系企業ではガスを取り扱うことも多いため、持っておいて損はありません。高圧ガスに関連する資格では、他に以下のものがあります。

高圧ガスに関連する資格
  • 高圧ガス移動監視者
  • 高圧ガス販売主任者
  • 特定高圧ガス取扱主任者

上記のような資格を取得すれば、高圧ガスの販売や移動ができたり、より特殊な高圧ガスを取り扱えたりします。ガスに関する業務の幅を広げたい人におすすめです。

引用:高圧ガス保安協会

消防設備士

消防設備士とは、火災報知器やスプリンクラーなどの消防設備を扱える資格です。甲種と乙種にわかれており、甲種は点検や保守の他に、設備の交換や設置ができます。乙種は設備の点検・保守のみ可能です。

難易度が高いのは甲種で、乙種の資格をとった後2年以上消防用設備の整備の経験をしたものや、電気工事士の一種・二種を持つものなど、受験資格が細かく定められています。乙種は受験資格が存在しないため、誰でも試験を受けられます。消防設備を製造する工場やメーカーに就職する際にも、役立つ資格かもしれません。

甲種の合格率が30%程度、乙種の合格率は30〜40%程度です。

引用:消防試験研究センター

公害防止管理者

公害防止管理者とは、工場や発電所など公害が発生する可能性のある施設で、公害を防止する仕事をします。排水や排気ガスの成分、騒音や振動のレベルを調べて、基準値以内に抑えます。

製造業やガス、電気供給業者は公害防止管理者を雇うことが義務付けられているため、これらの企業にとっては必須の資格です。上記のような企業にとって重要な公害を詳しく理解しているアピールになり、そのまま公害防止管理者としても就職ができます。令和3年度の合格率は28.9%でした。

引用:産業環境管理業界

建築士

建築士とは、建物の設計や工事の監督を行う建築のプロフェッショナルです。非常に人気の高い資格です。種類は一級・二級・木造の3つにわかれていて、建物の材料や規模によって必要な資格が変わります。

一級建築士はどのような建物でも監督できます。二級建築士は下記の2つに当てはまる建物の設計や監督が可能です。

二級建築士が携われる建物
  • 鉄筋コンクリート造、鉄骨造等で延べ面積が30㎡を超え300㎡以内
  • 2階建までの木造建築物で延べ面積が100㎡を超え300㎡以内

木造建築士は「2階建までの木造建築物で延べ面積が100㎡を超え300㎡以内」の建物で、設計や監督ができます。合格率は、一級建築士の場合令和3年度で9.9%でした。

引用:建築技術教育普及センター

ガス主任技術者

ガス主任技術者とは、ガスの製造〜販売全ての過程に必要な資格です。ガスを取り扱う場合、必須の資格です。ガス関連の企業に就職する場合は大きな武器となるでしょう。

合格率は、令和4年度の場合で甲種が10.2%、乙種が17.1%、丙種が25.9%でした。

引用:日本ガス機器検査協会

アクチュアリー

アクチュアリーとは、経済指標や政治の状況をもとに、保険や年金の適正な利率や掛け金を計算する職業です。非常に高度な数理知識が要求されるため、難易度が高く、例年10〜20%程度の合格率を推移しています。

金融系の企業に就職する場合、アクチュアリーの資格を持っておくと、かなり有利になるでしょう。ただ、一般的に合格までには数年必要な資格のため、就職してから取得するのがおすすめです。

引用:公益社団法人 日本アクチュアリー会

電気主任技術者

電気主任技術者とは、電気設備の保安監督になるために必要な資格です。電気設備には必ず電気主任技術者の配置が必要になるため、人材としての需要が高いです。第一種、第二種、第三種の3つにわかれていて、それぞれの詳細は以下になります。

電気主任技術者
  • 第一種:事業用電気工作物全てを管理できる
  • 第二種:事業用電気工作物の中で、17万ボルト未満のものを管理できる
  • 第三種:事業用電気工作物の中で、5万ボルト未満のものを管理できる

電気設備があるメーカーに就職する際、資格を持っていると有利になるかもしれません。

なお、令和3年度の合格率は、第三種は11.5%程度です。第二種の合格率は、一次試験が約25.7%、二次試験が約17.1%でした。第一種は、一次試験が約30.9%、二次試験が約8.0%の合格率のため、高難易度な資格と言えるでしょう。

引用:電気技術者試験センター

宅地建物取引士

宅地建物取引士とは、建物を借りたり買ったりする際の重要事項の説明や、重要事項書面の記入が可能な資格です。不動産を扱う場合、従業員5人につき1人の配置が義務付けられていて、不動産会社には必須です。

理系学部でも都市開発や不動産、建設系の企業は人気のため、取得しておいて損はないでしょう。令和4年度の合格率は17%でした。

引用:不動産適正取引推進機構

技術士

技術士とは、工業や科学に関する高い知識や技術を保有している人のことです。文科省の国家試験に合格した人だけが名乗れます。技術士はその専門性に応じて、以下21部門があります。

技術士の部門一覧
  • 機械部門
  • 船舶・海洋部門
  • 航空・宇宙部門
  • 電気電子部門
  • 化学部門
  • 繊維部門
  • 金属部門
  • 資源工学部門
  • 建設部門
  • 上下水道部門
  • 衛生工学部門
  • 農業部門
  • 森林部門
  • 水産部門
  • 経営工学部門
  • 情報工学部門
  • 応用理学部門
  • 生物工学部門
  • 環境部門
  • 原子力・放射線部門
  • 総合技術監理部門

試験に合格するためには知識だけでなく、相応の技術や計画力、マネジメント力なども必要になってきます。在学中の合格はかなり難しいですが、持っていれば実力があるとみなされるため、将来的に取得するのもおすすめです。なお、21部門を総合した合格率は3〜10%程度です。

引用:日本技術士会

不動産鑑定士

不動産鑑定士とは、不動産の正しい価値を算定するプロフェッショナルです。おもに建物や土地の価値を計算し、決定します。

また、土地や建物を有効活用するためのコンサルティングも可能です。不動産には地上権や借家権などがありますが、例えば建物の売買でこういった権利関係がこじれていても、問題を解決できます。

先ほどの宅地建物取引士と同じく、都市開発や不動産、建設系の企業に就職する場合はアピールになるかもしれません。令和3年度の合格率は、短答式試験が36.2%程度、論文式試験が16.6%程度と高難易度な資格です。

引用:国土交通省(短答式)国土交通省(論文式)

弁理士

弁理士とは、知的財産権にまつわる専門家です。先ほどの知的財産管理技能士と比べて、弁理士は上位互換と言えるでしょう。

弁理士は、特許権や意匠権など知的財産全般の権利を、代理として特許庁に出願できます。また、知的財産権を獲得したい方の相談や、自社や他社の商品が権利侵害していないかの判定も可能です。

資格取得まで2,000時間かかるとも言われ、理系の資格で最難関のひとつです。令和3年度の合格率は6.1%でした。

引用:経済産業省 特許庁

理系の就職におすすめのIT資格一覧6選|難易度順に一覧で紹介

理系の就職におすすめのIT資格一覧

現代社会では急速にIT化が進んでいるため、理系学生もIT関連の資格があることで就職活動で有利になる場合もあります。

今回は、独自に調査した理系の就職におすすめのIT資格もご紹介します。

ジェネラリスト検定

ジェネラリスト検定とは、AIや機械学習、ディープラーニングなどの技術を事業に活かせるかどうかの知識を測る検定です。AIや機械学習、ディープラーニングは急速に社会に浸透していて、今後も伸びると思われる分野です。

AIやデータサイエンスなどの知識を伸ばしたい方や、ITリテラシーを身につけたい方におすすめです。また、AIを扱う企業を目指すときのアピールポイントになります。

合格率も60〜70%とそこまで低くないため、在学中の取得も難易度が高くないでしょう。

引用:日本ディープラーニング協会

情報セキュリティマネジメント試験

情報セキュリティマネジメント試験とは、情報のセキュリティを守るための基本知識を測る試験です。IT技術の発展にともない、サイバー攻撃のクオリティーも上がっています。そこで、個々人の情報セキュリティに対する意識を高めることを目的に、情報セキュリティマネジメント試験が作られました。

個人情報の取り扱いや、情報管理を担当したい人におすすめの資格です。どのような企業でも一定の需要があるため、汎用性の高い資格です。令和4年度の合格率は61.2%でした。

引用:情報処理推進機構

ITパスポート試験

ITパスポート試験とは、情報処理やセキュリティーなどITの基礎知識を測る試験です。基礎知識に関する試験のため、受験資格は特に決められていません。

これからの仕事ではIT比率が増えると予想されるため、持っておいて損はない資格です。募集要項でITパスポートの資格を求めている企業もあります。直近10年の平均合格率は50%前後です。

引用:ITパスポート試験

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、エンジニアやプログラマーなどITに携わる職業の人たちが理解しておきたい、基本的なIT知識が身についているかを測る試験です。資格をも取得することで、基本的なITの知識があると思ってもらえるでしょう。

コンピュータやネットワークの動作からセキュリティーやデータベース、ソフトウェアまで体系的なIT知識を理解している必要があります。システムエンジニアのようなIT系の職業を目指す人におすすめです。令和3年度の総合合格率は、41.8%程度です。

引用:情報処理推進機構

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験とは、IT系の資格の中でも難易度が少し上がります。合格率は20%程度です。

ITエンジニアとしてレベルアップしたい人材が受ける試験で、ITの知識から経営やマネジメントの知識まで必要な問題が出題されます。IT人材として一目置かれたい人におすすめです。

応用情報技術者の資格を持っていれば、就職で有利になるだけでなく、資格手当を支給している会社もあります。ITエンジニアとして働きたい方は、ぜひ取っておきたい資格です。令和3年度の合格率は、約24%でした。

引用:情報処理推進機構

情報処理安全確保支援士

情報処理安全確保支援士とは、応用情報技術者よりも高度なIT人材を目指す人におすすめの資格です。ITのスペシャリストとして、情報システムの企画や要件定義、開発・運用・保守ができるような能力が求められます。

情報処理安全確保支援士を取れるようであれば、IT人材として非常に優れていて、就職に困らないでしょう。ITのスペシャリストを目指す方におすすめの資格です。令和3年度の合格率は19%程度です。

引用:情報処理推進機構

理系・文系の両方におすすめの資格5選

理系・文系の両方におすすめの資格

続いては、理系・文系に共通しておすすめの資格を5つ紹介します。社会人なら誰でも役に立つ資格のため、志望する業界や職業が決まっていない方は、ひとまず勉強してみるのもおすすめです。

理系・文系の両方におすすめの資格
  • 簿記
  • TOEIC
  • TOEFL
  • MOS
  • 普通自動車免許

簿記

企業活動において、商品の取引や資産の売買、経費の使用などお金を使うことは欠かせません。そういった企業の経済活動を記録するのが簿記の仕事です。

簿記の資格があれば、経理事務を円滑に進められます。企業の中には、就職の際に簿記の取得が必須の場合もあります。

TOEIC

TOEICは全世界160カ国で共通のテストで、英語のコミュニケーション能力を測ります。試験内容は日常会話やビジネスシーンでのやり取りがメインです。

最近では企業のグローバル化も進んでいるため、英語力を測るTOEICの点数を採用基準として利用している企業や、ある一定の得点を超えると手当が出る企業などもあります。

新卒採用でもTOEICの点数を見られることがあるため、受けておくのがおすすめです。過去3年間の大学生の平均点は600点前後なので、それ以上の点数を取れると、周りの学生に差をつけられます。

TOEFL

TOEFLもTOEICと同じく英語のコミュニケーション能力を測るテストで、アメリカ英語が使用されています。そのため、アメリカやカナダの大学・企業ではTOEFLのスコアが重視されることも。

また、出題される内容は大学で学ぶ学問のトピックが多く、歴史や教育史など幅広く出題されます。アメリカのトピックが多いため、スコアアップを目指すならアメリカについての話題を勉強するのがおすすめです。

MOS

MOSは、マイクロソフト社のオフィスソフトのスキルを証明する資格です。国際資格のため、どの国でも使えます。正式名称はマイクロソフトオフィススペシャリストです。

オフィスソフトは世界中で使われているため、パソコンに関する資格の中でも、非常に人気が高いです。PCスキルを身につけるために、取得してみるのもおすすめ。

普通自動車免許

普通自動車免許は、日本で自動車を運転するための資格です。免許が取れる16歳以上の人の内、およそ75%の人が取得しています。

ただ、普通自動車免許の有無で、就活の合否が決まることはほとんどありません。しかし、社用車を使う仕事や地方に転勤になる可能性のある企業に勤める場合は、運転免許があると便利です。企業の選択肢を増やすためには、取得しておくといい資格でしょう。

まとめ:理系におすすめの資格

今回は理系におすすめの資格を紹介しました。記事の内容をまとめます。理系の資格は、下記の理由から就活に役立つと言えます。

ただし、資格があれば必ず就職できるわけではありません。目的意識を持って資格を取得しましょう。

理系におすすめの資格は以下の16個です。

QC検定の合格率は70%程度ありますが、弁理士試験になると合格率が10%以下になります。中には、社会人になってから取得するのがおすすめの資格もあります。忙しい大学院生・理系学生は、自分の時間や目的と相談して資格を取りましょう。

最近はDXの影響をうけて、ITの資格が就職で有利になっています。特に、ITパスポート試験は選考に必須なことも。難易度がそこまで高くないため、資格を取得しておくのもおすすめです。

また、グローバル化により英語の価値が上がっているため、TOEICやTOEFLの受験もおすすめです。ぜひ自分の志望する業界や企業にあった資格を取得して、就活を有利に進めましょう。

理系の資格に関する質問を紹介

続いては、理系の資格に関するよくある質問を紹介します。

理系の就職に資格はなくても問題ない?

結論、資格がなくても就活では問題ありません。特に新卒の就活では業務経験もないため、資格の有無で合否が決まることはほぼないでしょう。

ただ、当落線上で複数の学生が並んでいる場合は、資格を持っていると有利になることがあるかもしれません。新卒の就活で資格はいらないと言われますが、持っておいて損はありません。

理系の資格があると年収が上がる?

理系の資格があることで、年収が上がる可能性はあるでしょう。

まず、資格を持っていることで、平均年収が高い企業に入社でき、年収が上がる場合が考えられます。また、資格を持っていることで、手当が出る場合もあります。

そのため年収を上げたい場合は、志望企業に合わせた資格や、手当が出る資格を取得するのがおすすめです。

理系の資格で難易度が高いものは?

難易度が高い理系の資格は、弁理士です。弁理士は知的財産権を扱う資格で、企業に依頼されて特許権や意匠権などを、代理として特許庁に提出できます。

知的財産権にまつわる膨大な知識が必要のため、高難易度です。合格までに必要な勉強時間は2,000時間と言われています。令和3年度の合格率は6.1%でした。

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著者プロフィール
アカリクお役立ちコンテンツ編集部

株式会社アカリクの15年以上にわたる大学院生・ポスドク・研究者のキャリア支援活動の中で得た知見やデータをもとに、編集部員が記事を執筆しています。

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