就職活動で勝つ!業界研究のやり方4ステップを解説

企業/業界研究

就職活動の成功率を大きく左右するのが「業界研究」です。
しかし、就職活動を本格的に始めるまでは、世の中にどのような業界があるのかわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
業界について漠然としたイメージしか持っていないと、就職活動も失敗する可能性が高くなってしまいます。

「自分のやりたいことと違った」
「もう一度就職活動をやり直したい」

そうならないためにも、業界研究の方法について知っておきましょう。

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業界研究とは

業界研究とは、様々な業界の情報を集め、それぞれの特徴を理解することです。
自己分析や企業研究と並び、就職活動では重要な過程です。
世の中にある業界を把握し、自分にとって楽しく働ける企業や仕事内容を見つけるためにも、必ず力を入れて取り組みましょう。

業界研究の目的

業界研究の目的は「働きたいと思える業界を絞り込むこと」です。
業界研究を怠ると「想像と全く違っていた」ということもありえます。
逆に業界研究を行うことで、就職後の具体的なイメージが持てるようになります。
きっと、想像と現実のギャップもなくなるでしょう。
就職活動で後悔する可能性も、低くすることができます。

また、面接やエントリーシートなどで、説得力のある自己PRや志望動機も準備できるようになります。
応募企業に対して「自分には業界に対する適性がある」と、論理的にアピールして就職活動を成功させるためにも、綿密な業界研究を行いましょう。

「業界」と「職種」の違い

業界と職種には以下のような違いがあります。

業界・・・産業や商業の種類を指す (例:食品業界、広告業界)
職種・・・仕事の性質や範囲を指す (例:企画、制作、営業、販売、人事)

仕事内容は「業界」と「職種」を組みあわせて、説明されます。
例えば「食品業界の営業職」「広告業界の経理職」などです。
また、業界研究と同時並行で自己分析すると、さらに自分のやりたいことが明確になります。
やりたいことと一致せず、就職後に後悔しないためにも、自分をよく知ることは非常に大切です。

業界研究で大事な3つの観点

業界研究で大事な3つの観点は以下の通りです。

  • 業界の市場規模
  • 仕事やサービスの内容
  • 現状の課題や将来性

業界の市場規模

業界の市場規模の分析は、業界の安定性や成長性を把握し、将来のキャリア形成について考えるためにも重要な作業です。
業界の市場規模や成長率に関するデータを参照しながら、動向を分析していきましょう。
業界の市場規模を調べる方法としては、例えば、業界別の情報サイトを使うと、各業界の市場規模を調べることができます。

参考:業界動向サーチ「業界別 業界規模ランキング

さらに業界について深く知りたい方は、「PEST分析」という手法が役に立つでしょう。
「PEST分析」とは、政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)という4つの面から業界を分析することです。
まずは2〜3行程度の箇条書きでも良いので、気軽にやってみましょう。

例えば、食品業界の政治について調べたい場合は「食品業界 政治」などのキーワードで検索してみましょう。
そうすると、関連する情報を洗い出すことができ、業界の動向がわかります。

PEST分析において、それぞれの洗い出すべき観点は以下の通りです。

  • 政治(Politics)・・・政府が打ち出す政策、法改正など
  • 経済(Economy)・・・景気の変化、雇用状況、賃金、物価の動き、消費動向指数
  • 社会(Society)・・・人口動態、トレンドの変化、文化的背景、教育体制
  • 技術(Technology)・・・クラウド、AI、IoT、ドローン、AR / VR、SNS

業界の動向を多角的に捉え、情報を整理していくと現在の大まかな状況が把握でき、就職活動にも役立ちます。

仕事やサービスの内容

業界研究で比較検討する際に、仕事やサービスの内容を具体的に理解しておくのも大切です。
業界を調べるなら、主に以下の3点を押さえておきましょう。

  1. ターゲットは誰か
  2. 扱う商品は何か
  3. どのような業務を行うのか

小売業界のように、ターゲットが消費者であれば大まかな内容を想像できますが、商社など企業相手であれば具体的な業務がイメージしづらいでしょう。
自分が働く時のイメージを明確にし、就職後にギャップが生じるのを防ぐためにも、業務内容の把握が重要です。
業界内での事業の成り立ちや、仕事内容についてリサーチしておくと、業界ごとの違いも分かりやすくなります。

現状の課題や将来性

業界全体の課題や将来性を把握することで、自身のキャリア形成を考える参考になります
まずは以下の点に注目して調べてみましょう

  • 業界の過去や現在の課題
  • 業界の市場規模の推移

課題は今後解決するようなものなのか、将来的に成長する業界なのか、といったことを把握していけば、きっと自分が働きたい業界が見つかるでしょう。

業界研究の4ステップ

業界研究4ステップは以下の通りです。

  • 【ステップ1】興味のある業界を見つける
  • 【ステップ2】業界のトップ企業と、その周辺企業を調べる
  • 【ステップ3】業界同士のつながりを見て選択肢を作る
  • 【ステップ4】業界で求められている人材を考える

【ステップ1】興味のある業界を見つける

業界研究の最初のステップとして、まずは興味のある業界から調べてみるといいです。
はじめから各業界の詳細まで理解する必要はないので、まずは業界全体を「広く浅く」把握していきましょう

それぞれの業界を知るための手段は、以下のように様々な方法があります。

  • ニュースを活用する
  • 本(書籍)を活用する
  • 業界研究セミナーに参加
  • 合同企業説明会を活用する

【ステップ2】業界のトップ企業とその周辺企業を調べる

興味のある業界を見つけたら、その業界内のトップ企業と、それに対抗するライバル企業を中心に動向を把握していきましょう。

その際、以下の観点で調べるといいです。

  • トップ企業がトップである理由
  • 上位企業の共通点
  • トップ企業とライバル企業の相違点

上記の観点を中心に調べると、より業界の理解が進みます。
現在トップの企業に就職して規模の大きな仕事をしたいのか?
ライバル企業に就職して成長する過程を楽しみたいのか?
自分の興味関心がどこにあるのかを把握しながら調べていくといいでしょう。

【ステップ3】業界同士のつながりを見て選択肢を作る

ステップ1では興味のある業界を見つけ、ステップ2では業界のトップ企業とその周辺企業を調べました。

ステップ3では、興味を持った業界や企業を起点に、別業界にも視野を広げてみましょう。
興味のある業界と関連の強い業界も調べることで、さらに視野が広がります。
もしかしたら、意外な業界で自分の本当にやりたいことが見つかるかも知れません。

【ステップ4】業界で求められている人材を考える

業界の情報を集めていると、求められている人材が明確になります。
そして、求められる人材から逆算していくことで、就職活動も効率よく結果が出るでしょう。
例えばIT業界では、技術の進歩が早いため、変化に柔軟に対応できる人材が求められます。
そのため、新しいことを学び続けることに抵抗のある方は、IT業界だと辛い思いをするかもしれません。
逆に、新しいことを学ぶのが好きな方にとっては、最高に楽しい業界となる可能性が高いでしょう。
このように、業界ごとに必要とされるスキルや個人の適性は異なります。
自分の適性にあった業界なのかどうかを事前に把握しておくと、就職後に後悔してしまうというリスクは可能な限り減らせることでしょう。

まとめ

今回の記事では業界研究のやり方を4ステップに分けて解説しました。

業界研究の4ステップは以下の通りです。

  1. 興味のある企業を見つける
  2. 業界のトップ企業と、その周辺企業を調べる
  3. 業界同士のつながりを見て選択肢を作る
  4. 業界で求められている人材を考える

また、業界研究の情報収集に使える手段は以下の通りです。

  • ニュースを活用する
  • 本(書籍)を活用する
  • 業界研究セミナーに参加
  • 合同企業説明会を活用する

ぜひ今回紹介した4つのステップを参考に、良い就職活動をされてみてください。
この記事がお役に立てば幸いです。

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アカリクリポーターズとは、大学院生としての経験や知識を「リポート」するライター集団です。全員大学院在籍経験があり、これまでの研究経験や知識を活かして、大学院生の皆様に役立つ情報をお届けしています。専門分野は工学・化学・生命科学・心理学・社会学等様々です。

【監修】アカリクお役立ちコンテンツ編集部
博士号所持者/博士課程在籍経験のある編集者が監修しています。

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